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2025.12.23

前・技藝院センター長 林曉名誉教授が、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定


令和7年10月10日に、技藝院の前センター長である林曉名誉教授が、国の重要無形文化財(工芸技術の部[髹漆])保持者に認定されました。これは、同氏の長年にわたる漆芸分野への卓越した貢献と、その芸術的・技術的価値が高く評価されたものです。

髹漆(きゅうしつ)は、漆塗(うるしぬり)を主とする漆芸の根幹となる技法であり、素地の材料選択から下地工程を経て、上塗や仕上げに至るまで、極めて幅広い工程を含みます。
漆芸の中でも最も古い技法の一つで、現在では、立体的な造形と漆特有の味わい深い塗肌や光沢を生かした制作が行われています。

同氏の作品は、鋭敏な造形感覚に基づく美しい器形を特徴としており、その実現には、髹漆の各工程に対する深い理解と卓越した技術力が必要不可欠です。さらに、制作過程にデジタル技術を取り入れる試みや、下地材を独自に開発するなど、伝統に根差しながらも常に新たな工夫を重ねてこられました。

また、同氏は、富山大学芸術文化学部の前身である高岡短期大学に着任して以来、長年にわたり本学の教育・研究の発展に大きく寄与してこられました。本学における工芸教育の基礎を築くとともに、多くの優れた人材を育成され、さらに技藝院の立ち上げや地域と密に連携した活動展開にも尽力されるなど、その功績は極めて大きなものです。

富山大学技藝院としても、この栄誉を心より祝するとともに、今後も技藝院の活動のさらなる発展に努めてまいります。

【関連リンク】
文化審議会答申:文化審議会の答申(重要無形文化財の指定及び保持者の認定等) | 文化庁
日本工芸会 林曉氏 作品一覧:https://www.nihonkogeikai.or.jp/works/786/#page=2&view_mode=1

【参考】
文化遺産オンライン(文化庁):髹漆 文化遺産オンライン
高岡市公式ホームページ:重要無形文化財保持者(人間国宝)について/高岡市公式ホームページ
北日本新聞 号外(2025年7月18日発行)

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