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その他の事項

2024.7.24

漆塗りサキソフォンの制作 技藝院センター長 林 暁


産学共同研究の一つとして、世界的に有名な東京のサキソフォン専門メーカーである株式会社柳沢管楽器と「漆塗りのサキソフォンの研究開発」を行っています。元々は担当学生(赤岩友梨江さん)の卒業制作のテーマとしてスタートしましたが、本人は卒業後も西洋で開発された金属製のサキソフォンに日本独特の漆の塗りと装飾を施した楽器の研究制作を続け、同社の正社員となってからも芸術文化学部の委託研究員として研究開発、制作を行っています。奏でられる音はオリジナルのものと比べて柔らかく撚り木管楽器に近く感じますが、音の解析についても早稲田大学工学部の菅野由弘教授に依頼して塗装前と塗装後のデータを採って楽器としての意味も証明して行こうと試みています。最近では本学での開発の他、北陸の漆工芸の匠の方々に塗や加飾を依頼して、より美しく魅力のある楽器が生まれることも目指しております。

  • 「四季」シリーズより「寒椿」

  • 漆に沈金を施したソプラノサックス 沈金:水尻清浦

  • 沈金で宝相華唐草文様を施している

  • 「四季」シリーズより「寒椿」平蒔絵と高蒔絵の技法を用いている

  • 漆塗りサックスを演奏するサクソフォンカルテット「JG」

  • 「四季」シリーズより「夏暁」(左)と朱塗のアルトサックス

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